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バラ

バラの名前について



ばらの写真 ばらは、「いばら」の「い」が抜けたところから名づけられているそうです。
元々は、「いばら」という言葉も「ばら」という言葉も、ばらのようにとげがある低木を指す言葉で、私達が現在イメージするようなばらは「花いばら」と呼ばれていたそうです。その後、次第に「ばら」は西洋ばらを指すようになったそうです。
「薔薇」という漢字は中国語から入ってきたものです。この字は古今和歌集では「そうび」と詠われていたように、「そうび」や「しょうび」と読まれていたそうです。
ただ、中国から来た「そうび」と、元々あった薔薇とは別のものという話があるので注意が必要です。漢字と同じでややこしいですね。漢字を何も見ないで書くのは中々難しいですが、これは垣根にまとわりつくという意味の「墻靡」の当て字といわれているそうです。
英語では「Rose」ですが、これはケルト語の「rhod」(赤)からきているという説があるそうです。

100万本のバラ



ばらの写真 日本人にとってバラの歌で最も馴染み深いのは「100万本のバラの花を〜あなたにあなたにあなたに・・・」ではないでしょうか。みなさんご存知かと思いますが、加藤登紀子さんが歌う「100万本のバラ」です。

実はこの歌の歌詞は実際にあった出来事を歌っていてこの歌のモチーフになったのはニコ・ピロスマニという人物です。

彼はグルジアの貧乏画家だったのですが、踊り子に恋をして、財産をなげうって100万本のバラを、彼女の家の窓から見える広場に敷き詰めて想いを伝えたそうです。残念ながらこの恋は叶わなかったようですが、きっと踊り子も感激したことでしょう。

バラの生物学



バラは、バラ科バラ属の花です。中国の南の方の地域やミャンマーが産地で、ここから中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカへと伝わっていったと言われています。北半球の暖かいところに広く自生していますが、南半球にはバラは自生していません。
「バラ科」と聞くと、普通のバラのイメージが思い浮かびますが、実は色んな植物がバラ科に含まれています。サクラやウメ、モモなどのサクラ属もバラ科ですし、ナシやリンゴ、ビワやイチゴなんかも同じバラ科なんです。結構身近な植物が多いですよね。
フラワーギフトのバラはバラ科バラ属の様々な種が観賞用に品種改良されたものです。現在では様々な色や形のバラを楽しむことができます。バラを贈ると言っても、様々なバラがあるので選ぶのが大変ですが、その分色んな場面に対応できるお花です。

バラの花言葉



バラは色や形によって様々な花言葉を持っています。「バラ」自体は、「愛」「恋」「美」「幸福」「乙女」「秘密」
白いバラは「心からの尊敬」「無邪気」「純潔」「清純」「恋の吐息」「私はあなたにふさわしい」
黄色いバラは「あなたを恋します」「友情」
赤いバラ「情熱」「愛情」「あなたを愛します」
ピンクのバラ「上品」「気品」「しとやか」「美しい少女」
赤いバラに白いバラを組み合わせると「和合」といった意味にもなるそうです。これは「バラと歴史」のところのイギリスのばら戦争の話を参照すると分かりやすいかもしれません。
色んな花言葉を持っている花なので、どんな場面でも喜ばれる贈り方ができますね。

ばらと歴史



ばらの写真 ばらは、古くは古代バビロニアの「ギルガメシュ叙事詩」に登場します。詩の中ではばらのとげについて触れられていました。古代ギリシアやローマ時代は、ばらの香りが楽しまれ、香油が作られたりしていました。
エジプトのクレオパトラがばらを愛好していたことは有名ですが、カエサル(シーザー)を迎えた時にもばらの花や香油がたくさん使われたそうです。
中世の時代に入ると、ヨーロッパではばらの香りが人々を惑わせるということで、教会によって禁止されたそうです。
キリスト教世界ではタブーとされてしまいましたが、イスラム世界では白いばらがムハンマド、赤いばらがアッラーを表すとされており、香油なども生産され楽しまれました。「アラビアンナイト」にもばらが出てきます。
ルネサンスの頃にはヨーロッパでも再びばらが楽しまれるようになり、美の象徴として絵画に描かれたりしました。
ばらの写真 14世紀、イギリスで王位継承をめぐって起きた戦争の名前に、「ばら戦争」というものがあります。この戦争の後で、争った2つの家が結ばれたことを表しているのがイギリス王室の紋章で、赤いばらと白いばらを組み合わせたものになっています。ちなみにイングランドの国花はばらです。
ばらを愛好したことで有名なナポレオン皇后ジョゼフィーヌは、世界中からばらを取り寄せたり、図鑑を描かせたりしていました。この時に造られたばら園で品種改良が行われ、これらが観賞植物としての現在のばらにつながっているそうです。
歴史の随所に登場してきていますので、美しさだけでなくその歴史との関わりも楽しむことができるお花です。
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